
FNNニュースhttp://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00286032.html
この火球は日本においても下関市で走行中の車からドライブレコーダーによってほぼ全経路が撮影されています。
https://www.youtube.com/watch?v=bZYvAFEiEs0&feature=gp-n-y&google_comment_id=z12lyb4axkmgdnnfp22gwj0penqdgh1nw
この撮影者とは連絡を取ることができ、撮影場所とドライブレコーダーの機材について情報を得ることができました。
ドライブレコーダーの画角のうち水平が105°であることなどから仮定を多く含んでいるものの、火球の出現点はN30W高度16.5°、消滅点はN57W高度9.5°、傾斜角は13°、継続時間は4.7秒と測定しました。
韓国のドライブレコーダーについては詳細が不明ですが、ソウル中心部から撮影された画像がそれほど低空を飛んだようには見えないことから、ソウルと下関のほぼ中央を飛んだと推定されます。また、いずれの画像と比べても下関からの傾斜角が最も緩く見えることなどから、下関からの視線方向にほぼ直角に飛んだと推定して、次の地図に示すように大邱市上空を北東方向から南西方向に飛んだと推定されます。
さらに、下関からの高度から、発光点は地上97㎞、消滅点は地上55㎞、飛行距離は151㎞になりました。
継続時間は4.7秒ですから、速度は32㎞/秒となり、速度と消滅点高度からは隕石になった可能性は低いと言えます。
なお、実際の軌道がこれよりも南であれば、消滅点高度は低くなりますし、速度は遅くなりますので、隕石の落下の可能性も出てきます。
最後にドライブレコーダーの画像解析にご協力いただいた、撮影者のeurostar100さんに感謝いたします。



