
「つがる隕石騒動」の際に該当火球を探していて、2016年9月24日の日没直後に北海道で複数ドライブレコーダー画像が撮影されている火球を見つけました。
確認した動画はいずれも札幌市内から撮影された4か所のからの動画でしたが、明るい空にはっきりと撮影されていて、爆発の瞬間は明らかに満月以上の明るさになっています。

札幌市発寒より爆発の瞬間
Youtubeのドライブレコーダー動画にリンクしています。
札幌市大麻
札幌市手稲
札幌市発寒
札幌市南郷通
これらの動画から撮影地点を特定し、測定を行いました。幸いGPSドライブレコーダーが2か所あり比較的容易でした。
4か所のうち南郷通については画質が悪く、目標物が少なく断念しました。
測定の結果から経路を求めて次の地図に示します。消滅点は方向高度ともによく一致し、日高町上空20㎞まで落ちてきたことが分かりました。出現点は手稲のレコーダーしか撮影されていないことから仮定を含みます。

各観測点からの高度と経路の水平距離をプロットした図を示します。
手稲からの出現点の高度を85㎞とした場合に比較的直線状に並びます。

以上の結果、推定されるこの火球の発光点、消滅点、速度等は以下の通りです。
発光点 東経147.43 北緯42.06 高度85㎞ (実際の発光点はさらに南東側であるが、空が明るいため写っていない)
消滅点 東経147.06 北緯42.60 高度20㎞
突入角 45° 経路長 92㎞ 対地速度 37km/秒(手稲の映像から発光時間を2.5秒として)
消滅点が高度20㎞と非常に低かったものの、速度が37㎞/秒と速く、高度27㎞付近で爆発を起こしていることから、地上まで隕石として到達することは難しいと考えます。
消滅点付近の地名から日高火球とします。
確認した動画はいずれも札幌市内から撮影された4か所のからの動画でしたが、明るい空にはっきりと撮影されていて、爆発の瞬間は明らかに満月以上の明るさになっています。

札幌市発寒より爆発の瞬間
Youtubeのドライブレコーダー動画にリンクしています。
札幌市大麻
札幌市手稲
札幌市発寒
札幌市南郷通
これらの動画から撮影地点を特定し、測定を行いました。幸いGPSドライブレコーダーが2か所あり比較的容易でした。
4か所のうち南郷通については画質が悪く、目標物が少なく断念しました。
測定の結果から経路を求めて次の地図に示します。消滅点は方向高度ともによく一致し、日高町上空20㎞まで落ちてきたことが分かりました。出現点は手稲のレコーダーしか撮影されていないことから仮定を含みます。

各観測点からの高度と経路の水平距離をプロットした図を示します。
手稲からの出現点の高度を85㎞とした場合に比較的直線状に並びます。

以上の結果、推定されるこの火球の発光点、消滅点、速度等は以下の通りです。
発光点 東経147.43 北緯42.06 高度85㎞ (実際の発光点はさらに南東側であるが、空が明るいため写っていない)
消滅点 東経147.06 北緯42.60 高度20㎞
突入角 45° 経路長 92㎞ 対地速度 37km/秒(手稲の映像から発光時間を2.5秒として)
消滅点が高度20㎞と非常に低かったものの、速度が37㎞/秒と速く、高度27㎞付近で爆発を起こしていることから、地上まで隕石として到達することは難しいと考えます。
消滅点付近の地名から日高火球とします。
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